prof
  大谷 正明(おおたに まさあき)
    (有)匠工房 代表取締役
ジュエリー制作のことや私が住む東京都武蔵村山市周辺の地域情報など

記事一覧

トップ > 金工独修書 > 「金工独修書」白金の熔解

「金工独修書」白金の熔解

ファイル 124-1.jpg
======================
ファイル 124-2.jpg
第十図はバーナーの断面図でAは酸素の貯気器(ボンベ)に連繋する部分、Bは水素のボンベに連繋する部分で、A管が周囲を取り囲み、A管から噴出する酸素の倍量の水素を噴出する装置である。
この作用を試みるには甲と乙の中に水を満たしてリ・ヌのバルブのみを開いてル管を水素の発生器に繋げ、ヲ管を酸素の発生器に繋げる。
それによって器中の水はガスのためにリおよびヌ管から流出する。

ファイル 124-3.jpg その水の量から器中にガスが充填されたことを確認したら、ル・リ・ヲ・ヌのバルブを閉めて、丙と丁の容器中に水を満たしホ・へ・ワ・カのバルブを開けば、水は甲および乙の中に注ぎ込まれ、水素は甲からワを経過して、酸素は乙のカを経過して第十図のバーナーから噴出する。
そしてこの噴出したガスに火をつければ青色無煙の炎を発して燃焼し、極めて高温の熱を発する。この炎の中にプラチナを挿入すれば、速やかに熔融するものである。
======================
前回に引き続き、プラチナを融かすための装置の説明だ。火口に当たる部分の図は明瞭でなかったので、拡大して修整してある。火口部分から燃焼材と酸化材を別々に噴出する仕組みの、いわゆる2重管バーナーだ。ボンベ(貯気器)部分の説明は難解だが、図と比較しながら読んでみると「なるほど」と頷ける。

ボンベ内に先ず水を満たして、内部の空気を追い出す。次にそれぞれのボンベに酸素・水素を送り込み、それが充分にボンベ内に満ちたことを内部の水量によって確認する。その後、ボンベを密閉して上から水を注ぎ込むと、注ぎ込まれた水によって内部の水素または酸素が押し出される。単純のようだが、実に見事な発想であると言えよう。

それぞれのボンベに送り込む水素・酸素は、別の発生器によって作られている。次回はこの発生器の説明に入る。

ブログランキング・にほんブログ村へ

トラックバック一覧

コメント一覧