毎年この時期になると、国営昭和記念公園において花火大会が開催される。立川市の花火大会は古くは多摩川の河川敷に始まり、その頃から通算すると今年が第51回という。子供の頃に多摩川の川べりで、蚊に刺されながら花火を見た記憶が有る。クーラーボックスにアイスクリームを入れて売り歩いている人がいて、それを買ってもらうのが楽しみだった。
昭和記念公園が出来てからは花火大会の規模も大きくなり、始まった当初は打ち上げ数も確か二万五千発余り、時間も2時間程度だったと思う。花火大会の目玉は市街地では唯一この昭和記念公園のみで打ち上げが許可されたという三尺玉だった。生まれて初めて見た三尺玉の空一面に広がる大輪の光は、今でも目と心に焼き付いている。
三尺玉が上がったのは、あれ一度きりだったのではないだろうか。
翌年の花火大会で事故が有った。その時は昭和記念公園内で花火を楽しんでいたのだが、変な形で花火が広がったなと思った次の瞬間に、身体をドンッと強く叩かれたように感じた。衝撃波というものだった。花火が打ち上がらずに地上で爆発したのだとは、翌日の新聞で知った。負傷者は出なかったということであったが、事実であろうか。
昭和記念公園の花火の打ち上げ場所は、公園に隣接する自衛隊の駐屯地内である。
それから少しづつ花火大会の規模が縮小され、今年は打ち上げ数も5,000発、時間も1時間。最も大きいものが一尺五寸玉と魅力に乏しいものになったが、それでも周辺の人々の楽しみであることには変わりがない。
