インターネットの検索で比較的上位に表示されるためか、ジュエリー制作についての問い合せが多い。これはホームページを公開している企業としては望ましいことだが、受け入れ態勢が整っていないと意外に手間が掛かることでもある。
いきなり電話というのは、さすがに減ってきた。「ご依頼お問合せ」のページで、電話での応対ができ難いことを書いているからだろう。
大部分はメールで、そのうちの大半がジュエリーの制作にかかる費用の問い合せである。これが一番難しい。ジュエリーの制作にかかる費用は、大別して制作工賃・外注費用・材料費なのだが、外見が同じデザインでも作り方によって目方が違う。1グラム数千円という世界であるから、目方の推定を間違えると相手に迷惑を掛けたり自分が損をかぶったりすることになる。
制作工賃にしても要は手間代であるから、掛ける時間によって変化するもので特定はし難い。商品ならば「幾らで売りたい商品か」というところから逆算で加工賃の範囲を絞り出し、その金額で制作できるかという観点で判断することができる。しかし個人ご依頼の場合は「いったい幾らくらい掛かるものなんだろう」という主旨の問い合せになるから、依頼の内容も不明瞭なことが多い。
内容が不明瞭だと、目方の推定も制作にかかる手間もハッキリ出ない。仮に安く見積もって、具体的な依頼となった時に高額の見積もりを呈示すればトラブルは必至だ。必然、不明瞭な内容での見積もりは、高めの金額を出すことになる。
大抵この種類の問い合せは、見積金額を呈示しても返事がない。それを分かっていても極く稀にご依頼に繋がることもあるので、時間を割いて見積もりを出す。ホームページ上に金額一覧表のようなものを掲載できたら、どんなに楽だろう。どの同業サイトでも苦労は同じようで「制作費用はピンキリ」「デザインによって異なります」等、明確には書けない。書きたくないのではなく、実際書けないのだ。
ちなみに直近でお問合せをいただいた内容「3cmくらいの動物モチーフネックレスをK18で作った場合(ダイアメレー入り)」の制作費用は「税込み16万円くらい」である。