(株)三貴〜民事再生手続開始申立
かなり前から噂は飛び交っていたが、ついに・・という感じだ。関係者の方々のご心労も察して余りあるものが有る。
まだ職人修業中だった頃のこと、この会社の本社に行ったことがある。目的は納品なのだが、検品が厳しくてなかなかスムーズに納品させてくれない。それならば「お前行ってこい」ということで、商品と一緒に送り込まれたのだ。
厳重な警備の二重扉の奥に広いスペース。テーブルが並び照明がテーブル近くまでに低く吊り下げられて並ぶ。納品するものを担当者が一つ一つルーペでチェック。問題点を指摘されると、一画に設置されている作業スペースに行って、その場で私が修整、再チェックとなる。それを繰り返してようやく全品が納品完了となり、私のお役目終了である。
行きは会社の用意したタクシーだったが、帰りは自前だ。ホッとして本社を出たものの、帰り道が分からない。まだ深夜というほどの時間ではなかったので、しばらく人の流れを観察していると大体の動きは見えてくるものだ。その辺は都心部の有り難いところだ。人の流れる方向に歩いていけば、ほぼ間違いなく地下鉄の駅がある。
販売方法などで社会的な問題として挙げられたこともあった同社であるが、宝飾の一つの時代を築いた企業でもある。ますます寒風吹きすさぶ宝飾業界・・昨日から始まった国際宝飾展に悪い影響が出ないと良いのだが。