ジュエリー制作の仕事をしていると、比較的頻繁に貴金属素材ではないアクセサリーの修理依頼が舞い込む。面白いので引き受けてしまうから、うちが特に多いのかも知れない。
素材としてはラヴァーキャストで使われる低融点の金属と樹脂が最も多いだろう。缶バッジのようなものが送られてくることもある。概ねどれもバーナーなどで熱することが出来ないから、ロウ付けは不可だ。そういうときに役立つのがハンダ鏝である。
ハンダ付けは得意だ。思えば中学校の技術の授業で習ってから病みつきになって、家でも父親のハンダ鏝を勝手に持ち出しては、付ける必要も無いものをハンダ付けしていた。父親は建築業で設計が本業だったが、工具マニアのようなところが有ったので家には工具が溢れていた。
二十歳の頃、七宝の先生について始めた仕事でもハンダ付けは役に立った。なぜ七宝でハンダかという説明は長くなるので省くが、七宝の作業の一つに使う型の制作に必要だったのだ。
今の仕事に移ってからも、作業に使う様々なものを作るのにハンダ付けは便利で、随分と役に立ってくれた。
そのハンダ付けはアクセサリー修理に力を発揮し、細かい作業に慣れることによって、さらに複雑な修理にも対応できるようになった。アクセサリーの修理のためにはハンダばかりではなく、ネックレスの糸替えやビーズの編み込み、樹脂による修復など、調べながら工夫して段々に出来ることが増えていった。
ジュエリー制作に必要かと問われれば然程の必要は感じないのだが、本業でなくとも「できない」と言わずに済めばそれに越したことは無いと思っている。
もし修理などでお困りの方がおられたら、メールでお気軽にお問い合せいただきたい。