
教室で使用していた中古の機械や工具を販売するコーナーを設けてみた。バフや作業机などの大物から始める予定であったが、販売するには写真を撮らねばならず写真を撮るには掃除しなければならないのが億劫で、取り掛かれなかった。
それで手頃な工具類、それも比較的選別が容易なヤットコから始めたのだが、洗浄して油で拭いているとやはりどのヤットコにも見覚えが有る。教室で使っていたと言っても、もともとは匠工房の職人達が一つづつ工夫しながら増やしていった道具だ。自分の道具ならずとも、それぞれに思い出は有るものだ。
教室では多くの工具が予め揃っているので重宝していたが、いざ教室をやめてみると眠ったように静かな工具が不憫に思えてくる。どなたかに使ってもらえれば工具も本望と言うものだろう。
工具は買った時のまま使うということは無く、どのような工具も職人が使いやすいように工夫して成形・加工して使うものだ。職人としての最初の仕事は工具作りと言っても過言ではない。作業をしていてどうしても今有る工具だけでは上手く作業出来ないと思えば、その作業に適した工具を作る。そうして長年のうちには多くの工具を所有するようになる。一つ一つ自分で工夫して作った工具だから、ほとんど全ての工具を覚えている。
鉄ものだから錆びることはあるが、或る程度の手入れをしていれば一生ものとも言えるだろう。今回この販売のために眠っていた工具の手入れが出来たことは、職人としても気持ち的にも嬉しいことである。
取り敢えず10セットのみ掲載したが、まだまだ有るので順次掲載していくつもりだ。
猪瀬貞雄 2009年06月25日(木)07時27分 編集・削除
ご無沙汰しております、いつもご支援して頂き有難く思ってます。トレンブロン(揺れる)宝飾品やっと実用化のめどがたちました(特許申請済)ぜひ一度見て下さいませ、事務所の場所は変わりましたが、月・水・金は東京に居ますので宜しくお願いします。