形を整えて全体にテクスチャを施す。残念ながらお見せできるのは、ここまでだ。
テクスチャ(テクスチャー)の方法も様々・・決まっているわけではないので、無数と言った方が良いだろう・・だが、今回は荒い感じが欲しかったので、ハンドモーターに先端工具で地道に刻み込んだ。手軽で比較的早い方法だが規則的な模様には向かないのと、注意しないと指先を傷つける。
職人の指先は過去の様々な痛い思い出によって、入れ墨のような痕跡が残されている。今さら1つや2つ増えても構わないのだが、一般の方は注意された方が良いだろう。指先にヤスリなどを刺した痕跡が無い職人は余程上手いか、その逆であろう。私などはせっかちな上にそそっかしいので、いまだにヤスリを刺すことが多い。細いヤスリが指先を貫通したこともあるが、一滴の出血も無かった。見た目には分からないが、それほどに皮膚が厚くなっているのだ。
最近はヤスリを刺すと、血が出る前に瞬間接着剤で固めてしまう。出血は作業の邪魔になるからだ。そうしていると知らぬ間に傷も治ってしまう。しかしヤスリの先端に付着していた汚れなどは、痛い思い出として指先に残ることになるのだ。