古い本を見ていて久々に「アマルガム」が出てきたので、思い出して薬品類の入った戸棚を調べてみた。ガラスの薬品ビンに入った金アマルガム。蒸発防止のために水を張ってある。薬品用のガラス瓶は口の所がすりガラス状になっているのだが、長い期間に水の蒸発もほとんど無く機密性が優れていることに驚いた。
工芸技術の古い本にはときどき珍しい技法が載っていることが多い。今回アマルガムが出てきたものは石英ガラスに直接、金をロウ付けする技法として紹介されていた。
まず石英ガラスのロウ付けしたい部分に、アマルガムによるメッキ法で金の薄膜を固着させることから始まり、その部分にロウ付けで地金パーツを取り付けるのだという。
確かに石英ガラスの軟化する温度を考えれば、可能だろう。そういえば以前、人造宝石を製造販売している企業も「宝石に直接ロウ付けが可能」であることをアピールしていた。最近は聞かないが、用途が限られる技法だからであろうか。