石留めの時などにダイヤを落とすことがある。多くはピンセットで掴み損ねて「ポロ」っと落とすのだが、時には強く挟んだピンセットの先から「パチン」と勢い良くはじき飛ばしてしまう。これを探すのは一苦労だ。
ある程度の大きさのダイアならば、落ちたと思える場所の近辺で顔の角度を色々と変えて見ているとキラッと光るのが目に入る。ダイアモンドの輝きというのは、それほど強烈なのだ。
しかし極めて小さいダイア・・1.5mm以下クラスのダイアになると、そう簡単には見付からないことが多い。探すためには冷静に順を追って可能性を絞り込んでいく作業が必要だ。
まず上下関係・・上か下か。もちろん上から探して、上には無いことを確認する。中間に位置する引き出しなどにも注意する。そこにも無ければ、床に落ちている可能性が高いということになる。
動き回らない。履いている靴やスリッパなどの裏に付いて、全く別の場所に運ばれてしまうことがあるからだ。場所がある程度特定できるのと出来ないのでは、探す手間が大きく異なる。サンダルの中に入ってしまっていたなどということも有るのだから、要注意だ。
とにかく身の回りから少しづつ範囲を広げてゆく。腰掛けている椅子のクッションの上ということも少なくない。肉眼で色々な角度から見て見付からなければ、床面に顔を近づけて探す。それで見付からなければ、箒などで注意深く床面を掃き集める。それで見付からないと、ほとんどお手上げだろう。
ダイヤは良く跳ねる。ここに落ちたと思って探すと、全く反対の方向で見付かることも多い。先入観を捨てることだ。何処に有っても不思議ではないと思って探す方が良い。
以前「いっそ予めダイアを1つ落としておいたらどうか」と言ったことがある。ダイアを1つ落としておけば、落としたときに2個のうちの1つを見付ければ良い。見付かる確率は上がるのではないか・・と、半ば冗談ではあるが「それはない」と一蹴された。そうだろうか。
どうも常識というもので断定する人と、私は合わない。
ヤニ台を使って石留めをするときには、台の周囲に両面テープを貼り付けて作業することもある。落ちたダイヤは跳ねて両面テープに捉えられることが多い。
擦り粉を受ける引き出しに小さいダイアが落ちると、見付かりにくいことがある。即座に見付けるためには黒い紙を敷く。硬い紙だとダイヤが跳ねるので、柔らかい紙を使う。黒い紙の上に落ちたダイヤは、一目で見付けることが出来る。
(文中「ダイア」「ダイヤ」を混在しているのは「diamond」の読みからはダイアが正しいが一般にダイヤで言い慣らされているため、どちらでも良いと思っているためだ)