
最近は加工賃が厳しくなってきたことから、滅多に地金から手作りでジュエリーを制作することがない。大抵のものはハードワックスかソフトワックスで作ってからキャスト、シルバーにしてから修整してゴム型、後に金やプラチナで鋳造という工程になる。
そんなことばかりやっていたせいだろうか、最近は手作りでジュエリーを作ろうとすると、まず「面倒くさいな」という気持ちが起こる。何かもっと簡単な方法は無いか・・・・そう考えるのは悪いことではない。そこから新しい制作の方法が生まれることも少なくないからだ。しかし今回は失敗した。やや絡みのあるデザインで、本来なら地金で丁寧に作ってやるのが最もきれいに仕上がる。それを絡みの部分を先に簡単にやっつけて、後から立ち上がりを付けてやろうなどと考えて作業を始めた。猛暑で思考が鈍っていたのかも知れない。見事に失敗した。
それで地金で作り直すことにしたのが写真のリング。もちろん未完成・・制作途中の写真だ。プラチナの部分の大まかな形状が出来て、ゴールドのパーツを合わせているところ。これからさらにゴールドのラインが1本ついて、中石枠とメレー枠が付くことになる。
取引先がどこもお盆休みに入ってしまう、今の時期。気持ちに余裕があるせいか、やはり手作りは面白いなと改めて思う。ヤスリ目にバリだらけの状態でも、職人の目には完成した状態が見える。面白いリングになりそうだなと思いつつ、本当はこうして一点一点じっくり作っていって、それで充分に経営が成り立てば良いのにな・・などと考える。