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ジュエリー制作

もう30年も前(間違えて40年と書いてしまった。びっくりされた方、ごめんなさい)。七宝焼の仕事を辞める時に「趣味で続けたいから」と先生(経営者)に電気炉を選んでもらった。卸値で買えるというのが有り難かったし、普通に使いそうな釉薬もただで分けてくれた。「趣味で出来ればそれが一番」・・羨ましいよとさえ言われた。

ジュエリー制作も趣味ならば素晴らしいことだ。宝石店に並ぶ商品・・正直に言わせてもらえば、その程度の商品よりもっと美しく完成度が高いジュエリーが自分で作れるのだ。それが趣味であれば素晴らしい。趣味はジュエリー制作です。その辺のプロより上手いですよ。などと自慢ができる。

ジュエリー制作は、それでも良いのではないかと最近思うようになった。仕事として成り立たないものなら、無理に仕事にすることも無いのではないか。好景気時代でさえ、唯一の不採算部門として自社内の制作部門を廃止したジュエリー企業は多い。自社内に在っては採算が得られにくいから、外注を使うのだ。

ジュエリー制作は自分の身に付いたものだ。使わなければいずれ無くなるだろうが、今のところは自分とともに存在する。立派な道具や工房がなくても、自分がジュエリーを作れる人であることには変わりが無い。やすり一本有れば削って形が作れる。糸鋸が有れば切って形が作れる。やっとこが有れば曲げ、トーチが有れば接合できる。技術としては大したことではないのだ。美しい形を認識する感性が、一般に「技術」と呼ばれることの大部分を占める。

「趣味はジュエリー制作です」と言うようになる日も近いかも知れない。「料理も好きです」料理もかつて仕事だった。純粋に趣味といえるのはパソコンだけか・・そのパソコンは仕事になる可能性をはらんでいる。「趣味で出来れば一番」パソコンだけは趣味のままにしておくべきだろうか。

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猪瀬公樹(貞雄) 2010年08月17日(火)21時52分 編集・削除

一つの事を遣り抜くことに意義がある、業を通じ言葉とか文章では表せない境地を知った時その意義が分かる。
世の中の為になるか、人様に喜んでいただけるか?を考えてやっているのが仕事で、好き勝手にやっているのが趣味だと思います。