======================
第十六 銀鍍法(銀メッキ)
銀粉2匁、酒石4ロード(不明な単位)、妃水(硫酸と硝酸の混合液)4ロード、食塩4ロートを良く混ぜて乾燥させ、磨いた器物表面をこれでこする。
第十七 銀鍍法(銀メッキ)
生塩1匁と銀屑1匁を良く混合して湿らせた紙片に包み、これを火の中に入れて、塩が焼けて赤くなったら取り出し(乳鉢などで)細かい粉状にする。梅酢を満たした鍋にこの粉を入れ、火にかけて、この液中に器物を入れれば銀が鍍着する。
第十八 プラチナメッキ
(メッキしようとする)銅や真鍮の器物を希硫酸に浸し、その後、水で洗浄したものをコロール化プラチニューム(塩化プラチナ)(プラチナを陶製の鍋に入れ、これに王水を注いで加熱し、プラチナを溶解させたもの)1分に水100分を加えた液中に沈めれば、プラチナが少しづつ器物表面に鍍着する。
第十九 鉄に亜鉛をメッキする方法
1分の硫酸を混ぜた液中(1%の希硫酸溶液)に鉄板を約8時間ほど浸してから取り出し、水で良く洗って、焼いた石灰(生石灰=酸化カルシウム)少量を混ぜた水にその器物を浸し、また新たに塩化亜鉛(亜鉛を塩酸に入れて、沸騰が終わったらサルアンモニア(サル・アンモニアック=塩化アンモニア)少量を加えたもの)にしばらく浸けておくと、器物表面にぶつぶつが生じる。これを液中から出して熱した鉄板の上で乾燥させ、熱して熔かした亜鉛の中に(ただし赤色までにはなっていない状態の亜鉛)差し入れれば亜鉛が鉄板に鍍着する。
その後、綿でこすって余分な亜鉛を除去する。
第二十 黄銅(しんちゅう)に亜鉛をメッキする方法
まず亜鉛を坩堝(るつぼ)に入れて火中で熱し、亜鉛が熔けたら熱した鉄鉢に移して急に攪拌すれば細粒になる。この細粒を硼砂の水溶液を満たした陶製の鍋に入れ、この液中に希塩酸で洗浄した銅または真鍮の器物を沈めれば亜鉛メッキされる。
======================
そろそろメッキ法の説明にも飽きてきたので、一気にやってしまおうと思ったが、本業そっちのけでやるわけにもいかないので2回に分けることにした。後もう1回だけ、メッキ法の説明に付き合っていただくことになる。
相変わらず量の単位が不統一で分かりにくいが、この本は明治21年・・・つまり度量衡法が明治22年に制定される前年発行のものであることを考えると、当時の単位の不統一による混乱が推測されて面白い。
