会社設立当時からの長い付き合いであった取引先の一社から、連絡をいただいた。「今年いっぱいでクローズします」寂しい話だ。取り引きこそ細くなっていて我が社に直接の影響は薄いが、付き合いが長かっただけに胸中にしっかりと根を張っていて、それがスッポリと抜け落ちると穴埋めに時間を要する。
その電話で初めて知ったのだが、セイコージュエリーが来春で解散することが発表されていたらしい。親会社であるセイコーホールディングスがPDF書類の形でホームページでも公表している。「2007/10/9連結子会社の解散に関するお知らせ」という書類だ。
実は今年は取引先でもう一社、事実上解散した企業がある。表向きは一見解散したと気付かせない方法を取っているが、社長以下幹部社員全員が退職して新会社になっている。ジュエリー業界では老舗の一社で、国内最高級ブランドの地位を目指して頑張っていた会社だ。こちらもセイコージュエリー同様、親会社から見切られた形での決断であった。
静かな波乱とでも言おうか、大騒ぎにはならないがジュエリー業界全体がじわじわと変容し始めているようだ。大騒ぎにならないのは、バブル崩壊当時のような急激な読み違いの多発ではなく、早くから予測されていたために充分に準備期間が取れたからだろう。
企業にとって季節は関係ないが、私個人としては「なにもこの季節に」と思う。何やら身辺がスカスカとして薄ら寒いのだ。