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ロウ付け法
第一 ロウ付けのこと
ロウ付けはロウによって数個の金属片を、火熱の力で溶着して接合する方法で、金工に欠くことの出来ない技法である。
使用方法としては、金には金ロウを使い、銀には銀ロウ、銅や黄銅には黄銅ロウを用いる。
しかし鉄においてはロウを使わずに鍛着(熱して叩き練るようにして接合する技法)することが出来る。またブリキ・亜鉛などはハンダを使い、錫や鉛は融点に応じて釬着(ハンダ鏝で共付け)する。
第二 金のロウ付け法
その方法は先ず、ロウ付けする金の接合面の油や汚れをとり、それを密着させる。そしてその状態を保つために焼きなました鉄の極細線できつく縛り(そのものの形に合わせた固定方法を行う)動かないようにする。
その後、接合部分に硼砂(そのままの硼砂を焼いて十分に膨れ上がらせてから水を加えて糊状にしたもの)を塗り、その上に金ロウの細片をいくつか乗せて炉の火の中に入れ、ふいごで空気を送れば、金ロウは熔けて流れる。それを火から出して冷ませば、すぐに固着する。
また小さいものであれば吹管(24図参照)で洋燈(灯油ランプ)の火を使う。
そのようにしてロウ付けした後、清浄法(希硫酸に浸した後、よく水洗いする)と色上げ法を行う。
第三 銀ロウ付け法
銀ロウを使って前述(金のロウ付け法)と同様に行う。
第四 黄銅ロウ付け法
全て前述の金のロウ付け法と同じ。
しかし予めロウ材には硼砂を混ぜてあるので、再度硼砂を塗布する必要は無い。
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ロウ付けについて、いともあっさりと書かれている。しかしロウ付けとは、確かにこれだけのことなのだ。技法としてはこれだけのことだが、自在に上手くやろうと思ったら修練が必要なのは言うまでも無い。現在は酸素バーナーで高温の炎を容易く作れるが、当時は苦労したことだろう。
ロウ付けの際に使う硼砂は一旦焼いてから使うことで、加熱した時の膨張を抑えられる。焼き過ぎてガラス状に溶けたものは水に溶けないから、遠火でゆっくりと火を当ててやる。じわじわと枝状に膨れて発泡スチロールのような感じになれば良い。
もっとも、現在ではロウ付けに硼砂を使う職人は少数派だろう。ブルーフラックスなどの優秀な市販品が簡単に入手出来るからだ。
