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  大谷 正明(おおたに まさあき)
    (有)匠工房 代表取締役
ジュエリー制作のことや私が住む東京都武蔵村山市周辺の地域情報など

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「金工独修書」ロウの製法

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ロウの製法

第一 金ロウの製法

金ロウは金の器物をロウ付けする時に使う合金で、その器物の形や状態に依存するので、決められた配合率というのは無い。しかし普通に用いられるものは純金10に対して純銀7、黄銅3を坩堝に入れ炉の火の中で熱して融かし混ぜ、最後に亜鉛少量を投入して冷却し、延ばして薄片にしたものを小さく切り分けて使う。

または純金5:純銀5:黄銅5を融かし混ぜたもの。
または純金10:純銀6:黄銅4など、この他にも合金の割合は様々であるが、ここではその方法の二つ三つを挙げるに留める。あとは各自の工夫によって調合するべきものである。

第二 銀ロウの製法

精製銀10に対して黄銅7を坩堝に入れて炉の火の中で熱し、熔けてから亜鉛の小片(おおよそ全体量の2割ほど)を投入して良く攪拌する。その後、冷却して金づちで叩き延ばし薄片にして使う。
純銀10に対して黄銅5のものを5分ロウという。
後の方法はここでは省略する。

第三 黄銅ロウの製法

黄銅ロウはとても脆いので、粉状にして使う。
まず黄銅5を坩堝に入れて炉の火の中で熱し、融けたら亜鉛6を投入して良く振り混ぜてから取り出し、水を満たした容器中に注ぎ入れて急冷すれば粒状になる。これを臼に入れて突くと粉末になるので、そこに焼き硼砂を加えて水で練り糊状にして使う。
このほか同量または黄銅6:亜鉛4などの混合率のものも有るが、各自の工夫とする。

第四 ハンダの製法

ハンダ付けに使うものを示す。
ハンダは鉛5:錫5を融かし合わせたものである。

錫の器物には錫1と鉛2の混合物を用いる。
鉛の器物には錫10:鉛5の融合物を用いる。
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ロウ材の基本的な製法が説明されている。現在では優秀なロウ材がメーカーによって開発され、誰でも手軽に購入して使うことが出来る。市販のロウ材で間に合わないということは無いだろうが、使う以上はロウ材とは何なのか、何が入っているのか知っておくことは必要だ。老練の職人の中には、今でも自分が作ったロウ材しか使わないという頑固者もいる。何が混ざっているか分からないものなど、使う気がしないのだろう。
次回からは分析法の説明に入る。

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