まさか入るまいと思っていたジュエリーショップに入ることになった。仕事ではなく「おかいもの」だ。
子供が母の日に「かわいいアクセサリー」をプレゼントしたいというので、やってきたイオンモール。すたすたとレディースの店に入って行ってしまう息子に翻弄されながら「こういう店はお父さん恥ずかしいから」と小声で嗜め「カーネーションでいいじゃないか」と翻意を誘うもあえなく失敗。
モール内をさ迷うこと十数分・・「母の日・480円から」の文字が目に入り立ち止まると、なんとジュエリーショップ。ここなら恥ずかしくないとショーケースに近づく。かわいらしいピアスが幾つも並べられ、値段も480円から680円くらいの構成。子供がお小遣いで買うにはちょうど良い価格帯だ。
店の奥から店員登場「母の日のプレゼントですか?」適当に誤魔化そうと思う父を尻目に子供が「はい、そうです」。母親の職業まで説明して店員と楽しそうに商品選びの息子。一組のピアスを選んだ。思わず「また地味なの選んだね」と口をついて出た言葉が尾を引いて、帰る道すがらも何度も「じみ?」と聞かれる羽目に。
それはさて置いて品物が決まると「こちらへどうぞ」と店の奥に案内された。ショーケースの前のイスを勧められ「480円だぞ」と思い躊躇しながらも、先に息子が座ってしまっているので仕方なく隣りに腰を下ろした。「保証書にご記入を」って・・。こちらの住所を聞きだしたり梱包に時間かけている間に他の商品の説明したりと、そちらが本当の目的のようだ。が、嫌な感じではなかった。私はどう見ても裕福そうではない。裕福な時も裕福そうではなかったから、今はなおさらだ。
かくして余りにも丁寧に梱包されてピンクの綺麗な手提げ袋に入れられた480円のピアスは、嬉しそうな息子の手に。「良かったね」と言うと「うん!」その後に「じみだった?」。
後で思い出すと、この過剰な応対を受けている間中、一人も店に入ってくる客はいなかった。土曜日の昼過ぎ、イオンモールという場所に出店して母の日の480円ピアスまで並べても、こんな状態なのかと切ない気持ちが込み上げてきた。
武蔵村山のイオンモール2階のジュエリーショップ。チタンポスト、シリコンキャッチのピアスはお買い得です。店員さんの説明も聞いてあげてください。是非お立ち寄りを・・と宣伝したくなる。